私はファイナンシャルプランナーという職業柄、「我が子を奨学金なしで大学まで行かせてあげたい」という声をよく聞きます。
ただ同時に、毎月の家計から教育費用の貯金を捻出するのも厳しいので「進路は国公立大のみで考えています」という話も聞くんですよね。
でも、国公立大に進学することは本当に安く済むのでしょうか?
というのも実際、国公立大に進学する子には裕福な家庭の子が多かったんですよ(=゚ω゚)ノ
そこで今回は、そんな国公立大へ進学する場合の教育費について考えてみました。
もくじ
体験談:国公立大の学生には裕福な子が多かった
突然ですが、昔話でも聞いてくれますか?
かれこれ10年以上前の話になりますが、私sonicは地方から国公立大へ進学しました。国公立大を選んだ理由はもちろん、学費が安いから!
sonic
このころからケチ 節約志向だったんですね(笑 )
だって、高校生のとき毎晩もやし料理ばかり出されていたんですよ?別にもやし嫌いじゃないですけど(笑)あまりにも毎晩出されるので、正直うちには私立大に進学するお金はないのかなって思ったんです。
そんな母からの無言のプレッシャーを受け、無事に国公立大へ進学。国公立大は学費も安いですから、お金に余裕はないけれど勉強したい子が多いのかなーって思ってたんです。
でもね、実際は違いました。入学後のまわりの子たちを見て驚いたんです。
「・・・え?みんな結構お金持ちじゃない??」
そう、比較的裕福な家庭出身の子が多かったんです!!
例えば、こんなかんじ。
- 浪人して入学してきた人が多い(←浪人OKのご家庭が多い)
- アルバイトなしで部活やサークルの費用をまかなえる(←実家の仕送りが多い)
- 留学やWスクールの費用も親持ち(←そこも親に出してもらえるの!?)
- ひとり暮らしで借りる部屋のスペックが高い(←うらやましい…笑)
実際、大学や学部にもよると思うのでなんとも言えないですが、正直こんなにもみんな裕福な子なのか、と衝撃を受けました。
sonic
その当時は「これが現実か」って庶民出身のsonicは思いました。
裕福な子が多いことはデータでも証明されている
ここで、実際の調査データをご紹介させていただきますね。
こちらを見てください。これは東京大学に進学した方の世帯収入を調査したものになります。
世帯年収 | 割合 |
---|---|
450万円未満 | 14.0% |
450万以上750万円未満 | 15.2% |
750万円以上950万円未満 | 16.9% |
950万円以上1,050万円未満 | 11.4% |
1,050万円以上 | 42.5% |
どうですか?一番多いのが1,050万円以上(42.5%)ですからね。
正直、1,050万円以上が半数近くってどういうことよ(=゚ω゚)ノ
って思いますけど、残念ながらこれが真実なのです。
sonic
データからもお金持ちが多いってことがわかってしまった…
国公立大で想定している方へ「結局はお金がかかるよ」
子供の教育費(大学進学費用)を国公立大で想定している方へ。今の想定のままで本当に足りますか?
国公立大で想定している場合、入学するまでの費用が結構かかることだってありますよ?
実際に進学してくる子たちは裕福な家庭の子が多いので、塾なり予備校なり、お金をかけてくる子たちと勝負しなければなりません。
今の想定のままで、本当に足りますか?
国公立大の学費は私立大に比べても圧倒的に安いです。でも、学費の安さだけを理由にして早いうちから進路を国公立大へ絞るのは、あまり得策ではないかもしれませんね。
まとめ:教育費の用意は計画的に
子供の大学進学は全力で応援してあげたい!でもお金はないので、進路は国公立大で考えています。
家計見直し相談でも☝このようにおっしゃる方は多いです。
でも、本当にその想定でいいのか?まだ間に合います!今いちど考えてみてください。
とはいえ、教育費の目標額を今すぐ上げようにも、今の家計にゆとりがなければ積み立て額をアップするなんて無理ですよね…
そのような場合は、今すぐ「家計改善」もしくは「収入を増やす」といったところを考えてみましょう。
私sonicも家計見直し相談を受け付けていますので、ぜひご相談くださいね。
また「このままだとやっぱりやばいかもなー…」って思ったなら、投資も入れて教育費を用意するのはありだと思います。
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