産休・育休中の時間のあるうちに、確定拠出年金を始める手続きをした方がいいかな?とお悩みのあなた。
ちょっと待って!!!
実は産休・育休中の場合、確定拠出年金を始めるのはそんなに焦らなくてもいいんです。
今回はその理由を解説したいと思います。
もくじ
産休・育休中は今すぐ始めなくてもいい2つの理由
「確定拠出年金を始めたいと思っているけれど、産休・育休中のうちから始めた方がいいですか?」
家計相談では、このようなご質問をよくいただきます。
でも、産休・育休中で確定拠出年金を始めようとしても
- 所得控除のメリットがないから
- 会社での手続きが必要だから
これらのデメリットがあるので、お仕事に復帰してからスタートさせてもよいと考えます。
では、これらの理由を詳しくみていきましょう!
1.産休・育休中は所得控除のメリットがないから
確定拠出年金のメリットは「掛け金が所得控除になる」ということ。
所得控除になるということは、税金が安くなるっていうわけなんですよね。
でも産休手当や育休手当は非課税の扱いです。つまり手当は入ってきますが課税される「収入」の扱いにはなりません。
(もちろん、年の途中から産休に入った場合はそれまでに働いた分の収入がありますので、その分の税金は発生しますが)
所得控除は「税金を払っている場合」はメリットになりますが、最初から払う税金がゼロ円なら所得控除のメリットはありません。
そのため、産休・育休中から始めると「所得控除」というメリットがないので焦って始めなくてもいいのではないでしょうか?
2.会社での手続きが必要だから
会社員の方が確定拠出年金を始める場合、企業型だけでなく個人型(iDeCo)でも会社での手続きが必要となります。
どこの証券会社からiDeCoに加入するか?は自分で決めて加入書類も取り寄せるのですが、そこの書類の一部に職場で記入してもらう部分があるんですよね。
特に産休・育休中って会社に行くこともほとんどないはず。
そのため、この手続きのためだけに職場へ行くのが面倒なら、お仕事に復帰した後に確定拠出年金を始めても大丈夫です。
1年でも早く始めた方がいい理由もある
とはいえ、確定拠出年金を早くに始めた方がいい理由もあります。
それは、加入年数が長いほど年金の受け取り時に有利になる!ということ。
確定拠出年金には受け取り時に税制優遇があり、そのうちの1つ「退職所得控除」を選ぶなら、確定拠出年金への加入期間が長ければ長いほど、税額を計算するときに有利になるんです。
そのため「収入がないうちは所得控除のメリットがない&会社での手続きが面倒」という2点をクリアできるなら、今すぐ確定拠出年金をスタートさせても大丈夫ですよ(*^-^*)
ライフプランを作って総合的に判断しよう
今回は産休・育休中の場合の確定拠出年金についてお届けしました。
確定拠出年金はいつから始めるか?もそうですが、受け取り方となる「出口戦略」も大事です。
さらにいうとワーママさんの場合、この先、働き方をセーブしたくなることもあるかもしれません。
それでも家計的には大丈夫?老後資金は確保できる?など悩みは尽きないでしょう。
そのようなお悩みは「ライフプラン」を作ることで、一気に解決できます。
sonic
もし悩むようなら、ぜひ一度ライフプランを作ってみてくださいね♡
将来の家計を見える化できる「ライフプランシミュレーション」を試してみませんか?
うちも確定拠出年金を始めた方がいいの?そもそも教育費や老後資金って足りる?など将来の家計が心配な方は、ぜひ一度ライフプラン表を作ってみることをおすすめします。